公明党が、自民・公明幹事長会談で戦後初の戦地派兵となる陸上自衛隊の先遣隊派兵を了承しました。石破防衛庁長官は先遣隊を15日にも出発させる方針との事です。公明党は「平和の党」の看板をかなぐり捨てました。20年前いえ15年前、こんなことが起これば国会は何日も空転したのではないかと思います。本当にこの国はどこへ行こうとしているのでしょうか。

年明けからしんぶん赤旗に「新春発言2004」と題して各界の方々が今日本が抱える諸問題について発言しています。興味深く読んでいます。今日(1月9日)、小林正弥さん(千葉大教授・公共哲学センター長)「墨守非攻―9条の思想をいまこそ、声を大にして訴えるとき」という表題で発言していましたが、私の気持ちとぴったり合い思わず「そのとおり」と声をあげました。

引用させていただきますと「個人が自分のことしか考えない生き方、個人がばらばらになっている生き方が戦後増え、この問題点がいま浮上しています。ある意味でタカ派はそこを突いて新たな国家主義をといている。=中略=一人ひとりが自分のことだけを考えるのではなくて、他の人々と一緒に、日本、世界のために何がいいのかという公共性を考えそれを実現するために行動する。今これを意識しないと抜き差しならないところまできたことを、私は公共哲学として訴えています。」「日本国憲法の9条の思想の核心は、いわば墨守非攻、『守ることはするけれども絶対に攻めることはしない。攻める国に加担しない』とあります。私はここに世界に誇るべき日本国憲法9条の優れた非戦〉の思想があると考えています。」

墨守非攻本当にそのとおりだと思います。マスコミに登場する人たちの中でいわゆる軍事評論家といわれる方の多くは、「日本は平和ボケしている。金だけ出していればいいのか、汗を流すべきである。」といわれます。そしてその声が日増しに高くなっています。本当に日本は自分勝手な国なのでしょうか。私は次のように思います。日本は今まで、平和憲法を持つ国として、他のどの国にもできいない独自の外交政策を果たしてきました。もちろん歴代内閣はアメリカに追従しその責任と役割を十分に果たしてきたとはいえません。それでも憲法9条があったからこそ「日本は絶対に戦争に参加しない国である」と世界の国々はその権威を認めていたのです。特にアラブの世界は日本を信頼してきたのです。今回、アメリカの意向にしたがった自衛隊のイラク派兵は、長年のその信頼を砕き、(現に東京へのテロ攻撃が表明されるなど)日本は憎悪の標的にさらされることになります。世界の国々は日本を、他の国と同様「戦争をする国」とみなすようになってしまいます。

そもそも第2次世界大戦以後アメリカの巻き起こす戦争に大義のある戦争があったのでしょうか。「世界」を自分の支配下におくための戦争であり、武器を売る「死の商人」をもうけさせ、利権を獲得するためのものではなかったでしょうか。そのために常に一定のサイクルで戦争が起きる(起こす)必要があったわけです。このイラク戦争もそんな胡散臭い戦争の一つだったと思います。

以前からアメリカが咳をすれば日本が風邪をひくといわれていましたが、今の日米関係は独立国同士の関係ではなく、日本はアメリカの「属国」であり、経済も軍事も一連托生・一衣帯水。アメリカのお先棒担ぎとなった小泉首相の責任は大です。その上この機会に一気に改憲へと持っていこうとしています。これは自衛のために自衛隊を正当化するための改憲ではなく自衛隊を海外に派兵し戦争をするための改憲です。日本を「戦争しない国」から「戦争する国」へ制度そのものを変えていくこの動きを断じて阻止していかなければならないと思います。そして最後に小林さんはこう結んでいます。

「改憲を阻止する大きなポイントは、国際政治における日米の親分子分関係の中で、『国民の命まで差し出せ』といわれているいま、国民の命を救えるのは憲法9条だとうったえることです。この意味でイラク派兵反対の運動の高揚は憲法9条『改正』反対に直結します。」

12月10日なんとしても自衛隊のイラク派兵を止めたいと日比谷に駆けつけた7000名の人たちをはじめとして、地域の中で草の根でがんばっている人たちと共同して、自衛隊のイラク派兵反対の運動を強め、改憲阻止の世論を興していくことがますます重要になってきます。

子どもたちに平和な世の中を手渡したい。戦前の母親のように「お国のため」忍び泣きながら愛する人たちを戦場に送ることは絶対にしない。私の議員活動の原点です。日本人にとってもイラクやアジアの人にとっても憲法9条は重要だと声を大にしてこれからも訴えていかなければと思いました。
                                                                                                                   (2004・1・9)

新春発言2004を読んで思うこと

ひとりごと8

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