ひとりごと(その6)

 


    28歳の青年のこと


 

衆議院選挙が告示になり私は2回、「ウグイス嬢」ならぬ「ウグイスおばさん」をやりました。

 若干28歳の青年候補は「紅顔の美青年」で同志というより長男(22歳)と年も近く、つい息子として見てしまいます。若者の雇用の問題、消費税の問題、平和の問題。彼は街頭から力強く訴えます。演説を聞きながら思いました。

私たちの世代は能力の違いはあっても自分が望み努力すれば夢に近づくことができました。今、若者の5人に1人がフリーター。賃金は安く、仕事の教育・訓練も受けられない、不安定な雇用の中、結婚もできず将来の見通しも立たないという生活を送っています。長男も大学4年ですが、未だ就職先が決まらず求職活動中です。サービス残業をなくすだけで161万の雇用が確保できるということです。日本の経済の発展のためにも若者が夢と希望をもてる日本を作るのは政治の役割であり国の責任です。

消費税は福祉目的税として導入されて以来15年間の総額は国と地方で136兆円、同じ時期に法人税は131兆円も減りました。消費者から吸い上げた消費税は大企業減税と不況による法人税などの減収の「穴埋め」で消えてしまった計算です。自民党は「小泉改革宣言」で、「将来の消費税率引き上げについても国民的論議を行い、結論を得る」と公約し、民主党も基礎年金の財源に「消費税を充てる」といっています。社会保障は、本来立場の弱い人を助けるためのものではないでしょうか。その財源に、弱い人ほど重い負担になる消費税をあてようという発想自体おかしいと思います。

そして平和の問題。自民党は改憲のスケジュールをあげ、民主党も「創憲」ということばで憲法を変えることを打ち出しました。政府はアメリカいいなりに海外派兵をすすめてきました。しかし、憲法九条がある限り、いくら自民党でも、“海外で戦争をやります”とはいえず、「戦闘行為には参加しない」「危ないところにはいかない」などの建前を掲げざるを得ませんでした。 結局、いまの憲法改悪の最大の狙いは「九条」を全部なくして、なんの気がねもなく、海外での戦争に乗り出すことなのです。平和憲法の大切さを説く彼の力強い演説に、二人の息子たちがオーバーラップしました。大切な息子たちに人殺しなどさせるものか、「おばさんウグイス」はまだまださえずらねばと思いました。(03.11.03)

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