ひとりごと21

リクルートスーツ姿の若者に寄せて

 

所用で久しぶりに東京に出た。濃紺や灰色のリクルート服姿の若者が目立つ。控えめな化粧と髪型、個性を抑えたリクルートスーツ姿は皆、同じような顔に見える。大学3年の冬から4年の春でほとんど内定が決まるという。「青田買い」という言葉は死語だ。

次男も大学4年生。就職活動の真っ只中にある。毎日移動と食費で2000円が飛ぶと嘆く。わずかな送金とバイトと奨学金で大学生活を送っているが、その就職活動でバイトができず、先日も「金送れ」のメール。わずかな蓄えの中から送金すると「金食い虫でごめん。出世払いで」と殊勝なメールが届く。

大卒の就職率は550%。「数十人の枠に数千人から数万人の応募がある」といった状況でパートやアルバイト、派遣などで働き、失業をくりかえすフリーターが急増中とのこと。34歳以下のフリーターは417万、青年の5人に1人にあたるという。

昼間なので混んでいるわけではないが、電車の中でリクルートスーツ姿の若い女性がコンビにで買ったのであろうおにぎりをおもむろに出し、ほうばる姿が目に留まった。一つ目を急いで食べ、二つ目にかじりつく。いつもは、他人の目を意識しない若者の行動につい目をひそめてしまうのだが、なぜかがんばってねと声をかけたくなる母親の私がいる。(2005.4.16

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